カルロ・ザウリ展~イタリア現代陶芸の巨匠/CARLO ZAULI: A RETROSPECTIVE@東京国立近代美術館

陶器の街FAENZAの地元の巨匠Carlo Zauliさん、2002年に亡くなった彼を記念してMuseo Carlo Zauliという美術館がFAENZAに建てられたのだが、こないだ行った時には立ち寄らなかった。
なぜなら、大々的な彼の展覧会が昨秋の京都を皮切りに、岐阜、東京、萩と巡回しており“代表作は来日中”とふんだから。

FAENZAの国際陶器博物館にも彼の作品はあったが、彼の作品だけを見ると陶器というよりむしろ彫刻という印象。
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*写真は東京国立近代美術館HPより

陶器という言葉からイメージするものはいわゆる「うつわ」あるいは人形、置物など日常生活に密着したものだけど、彼の手にかかると皿や壷でさえも土をこねて形作って焼いたものには見えない。
重たい印象の作品が多かった一方で、彼はタイルのデザインや製作も行っており、それらは現物のほかにシルクスクリーンやリトグラフで展示されていて、こちらはカラフルでかわいいものも多かった。

d0043369_2364258.jpg一番の大物展示はこの陶器(ストーンウェア)でできた塔。
Museo Carlo Zauliでは屋外に設置してあるこの塔、高さ5mくらいのものが5つのパーツに分かれている。
学芸員さんのお話だと、東京国立近代美術館の展示室にはそんな天井高の部屋はなく、館内の別フロアの「休憩ルーム」が2フロアの吹き抜けになっているので急遽そこを塔のための展示室として設置することにしたそうだ。

他にも「これは、外に置いているんじゃないの?」と思えるような作品がいくつもあり、結局やっぱFAENZAもう1回行って見てこなきゃだめじゃんという結論に達するのでした。


陶器ってこんなことも出来るんだぁ~と今まで陶器に対して持っていたイメージを楽しく壊してくれる展覧会でした。
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by s_fiorenzo | 2008-07-27 23:26 | ITALIA


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