LA PRIMA COSA BELLA / はじめての大切なもの

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こちらはLIVORNOが舞台のおはなし。2009年のイタリア映画祭でも好評だった『TUTTA LA VITA DAVANTI(見わたすかぎり人生)』のPaolo Virzì 監督の作品。

1971年夏、居合わせたビーチでミスコンと併せて行われた「美人ママコンテスト」で母Anna(Micaela Ramazzotti~Stefania Sandrelli)が優勝してしまったことから、主人公Bruno(Giacomo Bibbiani~Francesco Rapalino~Valerio Mastandrea)の不幸は始まる。
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優しく美しい母が誇らしくもあり大好きなのに、母を独り占めしたいのか、コンテスト出場者に選ばれたとたん苦虫をかみしめたような表情を浮かべる8歳のBruno少年。Brunoのしかめっ面はそれ以来、何度もストーリーに登場することになる。
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優勝したAnnaの写真が写真店の店先に飾られ、噂が街を飛びかい、嫉妬にかられた父Mario(Sergio Albelli)と大喧嘩したAnnaはBrunoとその妹Valeria(Aurora Frasca~Giulia Burgalassi~Claudia Pandolfi)を連れて家を出る。不安気な子供たちを元気づけるためにAnnaが歌うのはこの曲。


子供には深い愛情を注ぐAnnaだが、惚れっぽいうえ少々思慮が足りないのが欠点。おかげで子供たちは幸せをつかみかけては逃すの繰り返しに振り回されてばかり。そのせいもあってか、幸せを追いかけることにある種の恐怖を抱えたような冴えない中年男となったBrunoは、母や妹とは長年疎遠にしていたが、末期癌の母がいよいよ余命いくばくもないと知らされ、久しぶりに故郷LIVORNOに帰る。ホスピスでの母は相変わらず明るく、死ぬ間際まで幸せであろうとするばかりに周りを振り回し続けている。
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そんな母を見ながら、過去の出来事を思い出すBruno。次々と明らかになる母の人生遍歴、それどころか最後には隠し子Cristianoの存在まで明らかになる。不器用に幸せを求め続ける母にはさんざん苦い思いをし、複雑な感情を抱いてもいたが、やはり母が最愛の人であったことに変わりはなく、母の教えを試みてみるかのように恋人との関係を築き直し始める。

若かりし頃のAnnaを演じたMicaela Ramazzotti、彼女の出演作を見るのは3作目だが、正統派美人ではないのにクセになる豊かな表情と下品の一歩手前で止まってる色気がかわいらしい。
そしてValerio Mastandrea、冴えない中年を演じさせればAntonio Albaneseと双璧を成すというか、見事な冴えないっぷりを披露。『TUTTA LA VITA DAVANTI』でも思ったことだが、Virzì監督って主役、脇役ともにキャスティングが完璧です。


Anna(da giovane):Micaela Ramazzotti
Anna:Stefania Sandrelli
Bruno (adulto): Valerio Mastandrea
Valeria(adulta):Claudia Pandolfi
Mario:Sergio Albelli
Loredano Nesi, detto Loriano:Marco Messeri
Avvocato Cenerini:Dario Ballantini
Cristiano Cenerini:Paolo Ruffini
Bruno(bambino):Giacomo Bibbiani
Valeria(bambina):Aurora Frasca
Bruno(adolescente):Francesco Rapalino
Valeria(adolescente):Giulia Burgalassi
zia Leda:Isabella Cecchi

Regia:Paolo Virzì
2010,Italia


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by s_fiorenzo | 2011-05-16 01:24 | FILM


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