Il Papà Di Giovanna

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Bolognaを舞台に映画を撮り続けるPupi Avati監督が今回取り上げたのは1930年代後半、Via S.Vitale近辺に暮らす三人家族。
父Michele(Silvio Orlando)は画家を志していたが叶わず高校で美術教師をしている。情緒不安定な娘を心配するあまりに溺愛しており、母Delia(Francesca Neri)は疎外感を抱いているのかそんな夫や娘にうまく愛情を表せず、何かと助けてくれる夫の親友で隣家に住むSergio(Ezio Greggio)に想いを寄せている。
17歳になる一人娘Giovanna(Alba Rohrwacher)は、美しい母に対するコンプレックスを持ち、母の愛情が家族の他に向いていることに気づいている。そして母も娘に自分の気持ちを見透かされていることに気づいている。
MicheleのおせっかいがきっかけでGiovannaが友人を学校で殺してしまう。周囲から冷たく蔑まれても、狂気と純真の間を行き来していても娘に対するMicheleの愛情はぶれることなく、むしろ大きく深くなっていく。事件や戦争に翻弄されようが、妻と別れようが、社会体制が変わろうがMicheleにはGiovannaを守ること以外は関係ない。
月日が流れGiovannaが施設を退所し、戦争の終わった世の中が落ち着きを取り戻し始めた頃、バラバラになった家族3人の再生が始まる…。

Avati監督はホントに “普通の人” を切り取って、 “愛情を込めて普通に描く” のが秀逸だと思う。
イタリア映画祭で上映した時には『ジョバンナのパパ』という原題をストレートに訳したタイトルだったのに、ロードショー用に『ボローニャの夕暮れ』にタイトルを変えてしまったのが残念。たとえばこんな風な夕暮れが印象的なシーンに使われているとかいうなら納得いくんだけど…。

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Michele Casali:Silvio Orlando
Giovanna Casali:Alba Rohrwacher
Delia Casali:Francesca Neri
Sergio:Ezio Greggio

Regia:Pupi Avati
2008,Italia
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by s_fiorenzo | 2010-07-22 22:57 | FILM


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