LA SICILIANA RIBELLE:運命に逆らったシチリアの少女

d0043369_10582352.jpg う~ん、いまいちな邦題。以下ネタばれ。
シチリアの小さな街に住むRita Mancuso(Veronica D'agostino、子供時代の女の子がかわいい)は “街の顔役” の愛娘。彼女が知らない(あるいは認めない)だけで父(Marcello Mazzarella)はあるファミリーのボス、兄(Carmelo Galati)もメンバー、おじ(Mario Pupella)も別のファミリーのボス、父が目をかけていた幼なじみでもある婚約者Vito(Francesco Casisa)はいつの間にかおじの手下。
幼い頃、父をおじ一派に殺され兄とともに復讐の機会を狙っていたが、その兄が罠にかかり返り討ちに遭う。怒りに燃えるRitaは父が殺されて以来、おじたちの動向を逐一記録した日記と写真の山を抱えて衝動的にマフィア担当検事(Gerard Jugnot)のもとを訪れる。

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自分自身もそうであるように、街の誰もが何らかの形でマフィアに直接的、間接的につながっており支配するか服従するか黙殺するしか生きていけない絶望的な環境。17歳の彼女の行動をきっかけにマフィアは一斉摘発されるが、常に追跡者の影におびえながら故郷から遠く離れたローマで別人として生き、マフィア裁判の証人として法廷に立つRita。それは同時に唯一生き残った家族である母(Lucia Sardo)と訣別し、亡き父や兄がマフィアであることやその犯罪を認め、裏切者としてマフィアたちから口汚いののしりや、マフィア側の弁護士や証人達の屈辱的な挑発にも耐えなければならないことでもあった。

さらに裁判が進むにつれ、摘発を逃れた残党はよりにもよってVitoが先頭に立って検事とRitaの爆殺を計画する。最初は反目し合っていたがやっと心が通い合うようになった検事の死で、行動を起こして以来ずっと抱えていた責任と重荷と孤独と後悔が最高潮に達したRitaは、ある決意をもってVitoを隠れ家に招く…。
最初から最後まで娘を怒ってばかりの母親役のLucia Sardoが、ラストに素晴らしい演技で泣かせる。

実話に基づいた作品ということなので調べてみると、シチリア西部TRAPANI近郊のPARTANNAという人口約12,000人の小さな街の少女Rita Atriaさんと、日本でも知る人の多いPaolo Borsellino検事のことでした。
彼女が兄の未亡人と起こした行動は、今も活動が受け継がれている。


2009年、イタリア
Regia:Marco Amenta

Rita Mancuso:Veronica D'agostino
Procuratore antimafia:Gerard Jugnot
Don Vito Mancuso:Marcello Mazzarella
Rosa Mancuso:Lucia Sardo
Vito:Francesco Casisa
Don Salvo Rimi:Mario Pupella
Carmelo Mancuso:Carmelo Galati
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by s_fiorenzo | 2009-05-15 11:29 | FILM | Comments(0)


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