NON TI MUOVERE:赤いアモーレ

d0043369_1649429.jpgちゃんと心に残る映画も観ます。

原作はMargaret Mazzantiniのストレーガ賞受賞小説「NON TI MUOVERE」。「動かないで」という邦題で草思社から日本語訳も出ています。そして映画化にあたって監督・主演を務めるのが彼女の夫でもあるSergio Castellitto。まだ原作を読んでいませんが、原作者と監督が脚本を担当しているので、ストーリーに大差はないはず。

表面的にストーリーをさらうと、金は持っているけど身勝手で優柔不断なダメ男と、そんな男に翻弄され続けたあげく不幸なまま死んでしまう哀れな女のラブストーリー。
ちょっと掘り下げると、愛情を求める、愛情を与える、失いかけて初めて大切なものに気がつく…人間の業みたいなものが見えてきて、さらに深いところに上手く言えないけどキリスト教的な、特にカトリック的な倫理観や、哲学的な要素まで感じさせます。繰り返し見ないと本当の良さが伝わってこないかもしれません。ペネロペ・クルスが撮るシーンごとに何度も原作を読み返したと言うのがうなずけます。そんな彼女の演技が秀逸です。
Vasco Rossiの歌うエンディングテーマ(Un Senso)をはじめ、サントラも◎。この作品でペネロペとセルジォ・カステリットが2004年ドナテッロ賞(イタリアのアカデミー賞みたいな賞)の最優秀主演賞をダブル受賞というおまけつき。


2004年、イタリア
Regia:Sergio Castellitto

Timoteo:Sergio Castellitto
Italia:Penelopè Cruz
Elsa:Claudia Gerini
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by s_fiorenzo | 2009-03-14 16:56 | FILM | Comments(4)
Commented by canacasa at 2009-03-14 19:12
ACCOサン

ご無沙汰しております。この映画、映画館に見に行きました。ペノロペの演技が迫力ありますよね。久々に見たくなりました。
Commented by s_fiorenzo at 2009-03-14 21:24
>Ciao!canacoちゃん
こちらこそご無沙汰してます。
でも、新しい職場でがんばってるのはいつも見てるよ!
物語の中でどんどん表情が変わっていくペネロペちゃん、見応えがありますね~

Commented by kaioko at 2009-03-15 21:07
あんな終り方だったのに、彼の娘の危機に彼の前に現れるイタリアに胸が締め付けられました。
無償の愛というか・・・カトリック教的な倫理観、哲学・・・そうかもしれません。
イタリアが彼を許す許されない、のではなく二人ともが許されない存在・・・というようなイタリアのセリフがあったと思ったのですが、この辺もカトリック的な倫理感というものが背景にあるのかな。
一見昼メロみたいですが、結構深い作品だと思いました。
ペネロペのイタリア語や、あばすれっぽい雰囲気も完璧。
好きな女優さんになりました。

金色のライオン・・・見納めなのかなぁ。。。
Commented by s_fiorenzo at 2009-03-15 23:29
>Ciao!kaiokoちゃん
"金色のライオン"は川村かおりさん(知ってる?)のヒッピーをテーマにした曲だから全然関係ないんだけど、ついついPAVELが走ってると思い出すんだよね♪

医者という科学の申し子のような職に就き、「神は信じない」と言うティモーテオにイタリアのベッドの上の十字架を直させてみたり、イタリアの家でやってしまったことを砂浜に書いて上から撮ったり、あるいは「神が2人を許さない」と思うイタリアが神の姿を見たかのような表情のあと亡くなっていったりと、細かい所に伏線があるような気がします。



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