マフィア戦争―ナポリ・カラブリア・シチリアをゆく/竹山博英(集英社)

著者はジャーナリストというよりは、研究者。現在は大学教授をしていらっしゃる。
かの長靴の国の三大観光都市をローマ・フィレンツェ・ヴェネツィアとするならば、三大**都市ナポリ・カラブリア・シチリアの暗い部分をひとり歩いたレポートで、相当恐い目というか痛い目にも合われてます。先日読んだ「ゴモラ」よりわかりやすいです。
この本の出版は1991年(現在絶版)なのですが、マフィア(シチリア)の巨大な力に対抗しようとして命を狙われる立場にある人が取材に対して「地元の人間はもちろん、外部からこの問題に興味を持つ人が増えれば自分の命の安全も増す」といった発言をしているのですが、2006年出版のゴモラにも似たようなくだりがあり、この抵抗する者のスタンスはシチリアもナポリも変わらず、そして15年たっても問題は解決されず黒い力の存在自体は変わらないということを感じます。
ま、権力と悪意がタッグを組んで生き永らえるのは長靴国に限ったことではないわけで…。
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by s_fiorenzo | 2008-09-02 23:35 | BIBLIOTECA | Comments(0)


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