GOMORRA:死都ゴモラ-世界の裏側を支配する暗黒帝国/ロベルト・サヴィアーノ(河出書房新社)

d0043369_22564186.jpgマフィアはシチリア、ナポリはカモッラ。
名前は知っていても漠然とした「悪い人たちの団体」というイメージでしか捉えられなかった彼らの“事業”の実態や構成がコワ過ぎるほどわかります。前に読んだイタリア・マフィアよりエグいです。

独特のブツ切れの文体がテンポよく読ませてくれる代わりに、名前なのか地名なのか油断すると関係性がわかりにくくなるのが難点ですが、とりあえず一気に読んだので次は相関図を書きながらもう一度じっくり読もうかと思います。

イタリアに過度な幻想を抱いている方には全くおすすめしませんね。表も裏も知っておきたくて、エグい話が大丈夫な人は読んだ方がいいと思います。
悪いとわかっていてもカモッラに取り込まれていく、あるいは取り込まれていかざるを得ない人々を、同じ場所に生まれ育ってもあちら側へは行かずに逆に秘密を暴いてしまった筆者は、ノンフィクションでもドキュメンタリーでもなく「小説」として発表しているにもかかわらず、あちら側の抹殺リストに載っており24時間警護がついているそうです。
そうなることを予想していなかったはずはない。それでも行動せずにはいられなかった筆者の葛藤が読み取れる箇所がいくつかあって、読んでいて痛かったです。

彼が今後も無事で創作活動を続けられて、これを原作に作られた映画が日本でも公開されますよーに!

この本にも出てくる怖い人たちの一部の近況はこちら
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by s_fiorenzo | 2008-07-19 23:50 | BIBLIOTECA | Comments(4)
Commented by isaogermany at 2008-07-21 05:29
Isaiaさんのところで、評されてた映画の原作ですね。
日本語にもなっているなら、是非読んでみたいなぁ。
Commented by s_fiorenzo at 2008-07-21 16:03
>Ciao!isaoさん
これを読んでしまうと、私たちも知らず知らずのうちにいろいろな形で蝕まれている感じがします。
重たい本ですよ~~
Commented by がっちゃん at 2008-07-22 17:03 x
うわっこれ絶対読みます。
「イタリア・マフィア」も、「オメルタ」も読んだし、レオナルド・シャーシャも何冊か読んでいますけれど、イタリアマフィアのつながりって、日本の暴力団とは根本的に違いますよね。血の濃さっていうんでしょうか・・・
あと、マフィアと言えば、私は「ンドランゲタ」の名前を初めて聞いたとき、その発音の難しさというか、「ン」で始まる単語があることにびっくりしました。
Commented by s_fiorenzo at 2008-07-22 22:38
>Ciao!がっちゃん
避暑はいかがでしたか?
貴重な“ン”始まりだけど、しりとりで認められそうにない言葉ですよね(笑)「ローカルルールすぎる!って」

この本読んで、先だってのモッツァレッラ事件もさもありなんと思いました。
でも今日もイタリア産トマト缶を使う私 :P


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