RAVENNA(2001.10.21)

ボローニャでの2日目は街を観光するつもりでした。連れのMちゃんもてっきり初日に回りきれなかった所に行くんだろうと思ってました。
ところが彼女あっさり「別に見るとこないよ~。半日でも時間が余っちゃったから、塔に登っちゃった。明日、私はラヴェンナに行くから」と言い放つではありませんか。意外なお言葉にどびっくりの私。“見るとこない”ことにかけては1等賞のミラノでさえ、毎日いろんなところに出かけては喜んでる私ってなに?ぜったい見るとこないわけないよ!
「ラヴェンナってモザイクが世界遺産のとこだよね」程度の認識の私にMちゃんは“孤独な惑星”を見せてくれました。英語版だったので全くわからなかったのですが、「あ、この絵(テオドラさんのモザイク)知ってる。私も一緒に見に行く!」…かくしてボローニャ観光は3日目にひとりですることにして、朝型人間Mちゃんに合わせて朝8時の電車(早っ!)でラヴェンナに向かうことになったのでした。

d0043369_2295229.jpg朝起きて、部屋のカーテンを開けると何も見えない!“これがウワサの北イタリアの霧かぁ~すご~~い!!ホントに目の前に霧があって動いてるよ”
霧に見とれてると置いてきぼりをくうので、あわてて用意をしてタクシーを呼んで駅へ向かう。さすがに日曜の早朝とあって、エミリア街道すいてます。とばします。その頃にはもう霧も晴れてきていたが、途中、発煙筒を焚いて車線規制をしているので何かと思えば路肩に全焼した車の残骸が。単独事故でこんなになっちゃうって…。
私たちのびびった様子を察してか「霧だったからね~」と運転手さんはこともなげに言うけどね。霧で見通し悪くて事故るというのは本当によく聞く話だけど、だったら徐行しましょうよ、みなさん。(*写真はGoogle Immaginiより)

さて、リミニ行きの電車に乗ってラヴェンナで下車。
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ばっちり予習済みのMちゃんに連れられて効率よく要所要所を回る。
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最後に街から約5km離れたBasilica di Santa Apollinare in Classe:サンタポッリナーレ・イン・クラッセ聖堂へ駅前からバスで行く。バス停で待っていると、同じくバス待ちのおじいちゃんたちが話しかけてきた。
「クラッセへ行くの?」「そうです、ここから乗ればいいんですよね?」「あそこは見るべきだよ。すばらしいよ」…に始まり、
「きみたちは日本人?」「そうです」「ここにはたくさん外国人が来るけど、日本人はみんなやさしいし感じがいいね」「う~ん、人によりますよ」…と続き、
「いや、そんなことはない。みんなとてもやさしいよ。私は10年前に妻を亡くしたが、今度結婚するなら日本人とがいいな」…と急転回。
“これってナンパの一種ですか?つーか、まだ結婚する気があるって…いいぞ、そういうの、嫌いじゃないぞ:)” そうこうするうちにバスが来た。彼らも乗るのかと思っていたけど、「もう少しここで話をしているから」と誰も乗らない。どうも広場のベンチで集うかわりにバス停のベンチに集っていたおじいちゃんたちだったみたい。だんだん日が傾いてきた日曜日の午後、あのおじいちゃんは仲間と別れたらひとりのおうちに帰ってごはん食べるのかなぁ…なんて思ったら、少し寂しい気持ちになっちゃった。もう少しちゃんとイタ語使えたら、話を盛り上げられるのにな…。日常会話って難しい。

さて、Basilica di Santa Apollinare in Classeに着いたのは閉場の約30分前。駐車場にbagnoがあることを確認し、まずは見学。慌しい見学だったけど、1日の終わりの陽射しに輝く金色のモザイクはすてきでした。こうやって天国を表現するのねと納得。
路線バスで降りたのは私たち2人だけで、あとは車や観光バスで来ている人ばかりだったから行きにくい所なのかもしれないが、ここはバス停のおじいちゃんの言うとおり行った方がいいですよ。終わりの鐘が鳴っても団体の客もいるし、追い出されるまで見ておこうと最後まで居座った結果、bagnoは鍵をかけられてましたが(涙)。

駐車場の外れにバス停があるのだけど、潮の匂いのする風に吹かれて待っているのは私たち2人だけ。観光バスが出て行き、駐車場の車もみんないなくなった。時刻表にはまだ何本もバスの時間が書かれているが、あたりはだんだん暗くなってくるし、本当に来るのかな?と不安になってくる。車もほとんど通らないし、まわりにはなぁんにもないし、街の灯りは遠~くの方だし、バニョりたいし。

しばらくして無事にバスも来て、駅に戻れてほっとひと安心。じゃ、ボローニャに帰ろう!と切符を“ガッチャン”しようとすると、動かない。すると、さっきとは別のおじいちゃん登場。何度か試してみて「壊れてるね」と、別の機械へ連れて行ってくれるが、また故障中。さらに別の所へ連れて行ってもらいやっと“ガッチャン”成功。
このおじいちゃんは私たちが日本人とわかると「私は仏教徒でね」…と話が始まる。
「日本人も仏教徒でしょ?」「仏教徒多いけど、うちはクリスチャンですよ」「イタリア人の仏教徒と日本人のキリスト教徒がイタリアで話してるっておもしろいね」「たしかに」…と続く。
このおじいちゃんは「もう少ししたら仏教の勉強にパリに行けて、もっと勉強を進めると日本に行けるんだ」と言っていました。“行ける”という言い方が「?」な気分にさせますが、おじいちゃんの願いはかなったかな。かなってるといいな。

ラヴェンナの話はこれでおしまい。相変わらずこどもと老人と犬にはモテるな…と再確認の1日でした。「世界遺産がお散歩コース」というこのうらやましいわんちゃんにも、もちろんしっぽ振ってもらいましたよ006.gif
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by s_fiorenzo | 2008-05-23 23:53 | 2001年MILANOの旅 | Comments(0)


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