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GINKGO:ぎんなん

食欲の秋なので、食べ物の話、続きます。
ある晴れた日の午後、「いいもん見つけたから、拾いに行こう!」とMちゃんに誘われ、向かった先は東山。京都じゃないよ、目黒だよ。

緩やかなカーブを描く道は、大きなイチョウの木の並木道。あたりにたちこめるアノにおい。見上げると「鈴なりって、こういうことを言うのねーっ」状態のぎんなん、ぎんなん、またぎんなん。
食べるのは好きだけど、突然ぎんなん拾いをすることになるとは思ってもみませんでしたよ。参ったなぁ…だって臭いんだもん。ま、それでもここまできて手ぶらで帰るわけにはいかないし、取れたてぎんなん食べたいし、においは我慢して拾いました。
通りかかる地元のおばちゃんが「ほら、あそこにも落ちてるわよ」とか、「茶封筒に入れてレンジでチンすると簡単よ」と、それぞれにいろんなアドバイスをしてくださる。
実のなる場所が高すぎるので落ちてくるのを待つしかなく、風や雨の翌日にはみんながこぞって拾いに来るそうな。「こないだなんか、前晩に雨が降ったから早起きしてきたのに、朝の4時半に業者が車で来て、ぜ~んぶ持ってっちゃったのよぉ!」とご立腹。それは残念でしたね。

あんまり欲張って拾ってもそうそう食べられるものではないし(大人は1日10個までだって)引き上げたが、ビニール袋の口をしっかり縛ってもく・さ・い。自分達の両手も臭い。仕事場に戻ってさらにビニール袋に入れて縛ってみても、それでもにおいが漏れてくる…。帰りの電車で、周りにいた人ごめんなさい。

GINKGO:ぎんなん_d0043369_2281750.jpgさて、この“においの素”はさっさと片付けてしまいたいので、家に帰ったらすぐ窓は全開、換気扇もフル稼働で作業開始!
素手で拾ってどうってことなかったけど、かぶれることがあるそうなのでホントは直に触らない方がいいみたい。
とにかくにおいが手に残るのがイヤだったので、手袋がわりにビニール袋を手にはめて輪ゴムで止めてみる。


GINKGO:ぎんなん_d0043369_22132164.jpgまず、ぬるま湯に15分くらい浸け、手で実を崩して種を取り出します。
熟しすぎて落ちてくるくらいなので軟らかくてすぐ外れるけれど、とにかくすんごい臭い!熟しすぎ=腐敗臭なわけだから、辛抱たまらん。この間、ず~っと口呼吸。


GINKGO:ぎんなん_d0043369_2218439.jpg取り出した種を、よ~く水洗い。
これを天日で干します。



GINKGO:ぎんなん_d0043369_221920100.jpg3日干したらこんな感じ。
鼻をくっつけてわざわざにおいを嗅いでみるとにおう程度。
それを知っているのは、わざわざ嗅いでみた証拠。

いつものように料理として出来上がると食べるのに忙しいから、写真はここまで。
まず1回目はフライパンで炒って(フタしてね)、塩で食べました。
残りは炒め物に入れるか、ごはんにするか、どうしよっかな~。
by s_fiorenzo | 2006-10-20 22:30 | CUCINARE


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