イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

毎年3月末にボローニャではFiera del Libro per Ragazziという見本市があり、この見本市のイベントの一環としてイラストレーターを出版社にプレゼンするために絵本用イラストのコンクールが開催され、そして入賞作品は7~8月にボローニャと姉妹都市関係にある板橋区の区立美術館で鑑賞することができる。

板橋在住のへっぽこ家ですら「行ったことがない」というこの美術館は、成増駅もしくは高島平駅から1時間に2本しかないバスに乗るか、西高島平駅から15分ほど歩くかという、東京の南端から出向くにはちょっとばかしくじけそうな場所にある。実際、今年のこの暑さの中ではくじけてしまった。

足を運んだのは去年の話なのだが、成増からバスに乗って最寄りのバス停で降りたのは私ひとり。周囲は緑豊かなところで、お散歩するにはいい場所っぽいが真夏の平日の午後、誰もいない。美術館脇の道路に連なる幟が空しく揺れる。
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気を取り直してかわいく造られたゲートをくぐって中に入ると、
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展示室のある2階への階段もわくわく感をさらに高めるいい感じになっている。
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展示の方は“目からウロコ”。
絵本=印刷前提だから、その原画ということで平坦でシンプルな子供っぽいものを想像していたんだけど、紙に描く画材ひとつとっても鉛筆、パステル、水彩、油彩etc.いろいろなものがあるうえに、布やプラスチック板を貼った上に彩色したり、エッチングや版画があったりと、美術に疎いことを置いといてもイラストとひとくくりにする中にこんなに多種多様なアイデアと表現方法があることは知りませんでした。
アジアからアフリカまで世界各国のイラストレーターの作品があり、本当におもしろい。

d0043369_1275819.jpg特別展としてイタリアのRoberto Innocentiの作品が多数展示されていて、これがまた緻密で独特な作風がとても気に入ってしまい、思わず帰りに日本語版を1冊お買い上げ。
おなじみの『シンデレラ』を1920年代ロンドンの上流家庭の風俗の挿絵で描いた斬新な1冊。
とっても素敵で、大人のコレクター向けっていう感じ。


d0043369_129619.jpg期間中は小さな喫茶コーナーが設けてあって、その名も『Cafe' Bologna』。fが2個でCameraがついてればカンペキなのにと思いつつ、伊菓子もひとつ買って帰る

そして9月になると見本市出展品の中から選ばれた英語版絵本と伊語版絵本の翻訳コンテストが始まるのだ~。絵本=文が少ない、つまりこれが簡単なようで、実はものすごく難しい。
いろんな意味で、絵本は侮りがたし。
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by s_fiorenzo | 2010-09-22 01:36 | ITALIA | Comments(0)


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