PRANZO DI FERRAGOSTO

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8月15日、ferragosto(フェラゴスト)とは聖母マリアが他界した日。聖母被昇天祭ともいうこの日はヴァカンスシーズンまっただ中のイタリアでも重要な休日であり、休日の中の休日、つまり基本的にすべてのものがお休みという日。

全編ローマ弁、字幕はフランス語かオランダ語という不思議なDVDで観たので、かなりあやしいところもあるけど一応あらすじ。

とあるトラステヴェレのアパート、中年男Gianniは年老いた母と二人で暮らしている。
折しも8月14日、アパートの管理人Alfonsoが年老いた母と叔母と簡易ベッドを管理費と引き換えという条件で預けに来る。そしてAlfonsoは若いガールフレンドとオープンカーで颯爽とヴァカンスに出かけていく。
そうこうするうちに往診に来たかかりつけ医のMarcelloまでが母親を預け、結局Gianniの家にはばさまが4人。まったくタイプの違う4人のばさまたち、にこやかに挨拶は交わすもののそのあとはそれぞれにマイペースさを崩さない。
TVの貸し借りですねるばさま、着飾って深夜に家を抜け出しバールでひとりくつろぐばさま、日頃の食餌制限のうっぷんを晴らすかのように残り物のグラタンを焼き皿ごとベッドに持ち込みぱくつくばさま…etc.
4人のばさまに振り回されたあげくやっと夜が明けてGianniが目を覚ますと、いつの間にかばさまたちは少しずつ打ち解けて仲良くなっている。そして起きてきたGianniに母が命じる。「フェラゴストのランチをしましょう」
Gianniは友人Vichingoの手を借りて、文字通りゴーストタウンのようなローマの街を走り回って食材を調達し、どうにか無事にランチは開かれる。
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理由はどうあれ特別な日に他所に預けられる不満、女同士独特の意地の張り合いに振り回されてキレそうになるけどグッとこらえるGianniが立派です。そして息子からの迎えに行くという電話に悲しそうな顔をするGraziaの一瞬の表情に、一緒に暮らし面倒を見てくれる家族に感謝の気持ちはあれど大切にされるだけでは寂しい、いくつになっても友達と楽しみたい、「ハレの日」がほしいというばさまたちの想いが溢れていて印象的でした。
なんだか優しい気持ちになれる、日曜日の午後向きの映画です。


Madre di Giovanni : Valeria De franciscis
Giovanni : Gianni Di Gregorio
Vichingo : Luigi Marchetti
Amico dottore : Marcello Ottolenghi

Regia:Gianni Di Gregorio
2008, Italia
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by s_fiorenzo | 2010-06-06 17:34 | FILM | Comments(2)
Commented by s.isaia at 2010-06-09 14:32
見たいと思って見逃した映画でした。
フェラゴストってそういう日なんですね。知らなかった。
Commented by s_fiorenzo at 2010-06-09 21:43
>Ciao!isaiaさん
主役の俳優さんが小松の親分みたいだな~と思いながら見てました。
残念ながら理解不能だったんですが、
絶対面白いセリフの掛け合いとかやっていたと思うので、
機会があったら見てみて教えてください。
フェラゴストはね、ここに書くために調べました~


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